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オーストリアのビオワイン農家に嫁いだ元ピアノ講師、高田マナのブログ

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【新型コロナ】飲食業界への影響は?そして今後はどう営業すべきか:オーストリアの例を紹介

      2020/05/16

コロナウイルスの対応で、模範例と言っても良いオーストリアの例を紹介

オーストリアの飲食業界など自分に関係ないとお思いの方が多いかと思いますが、オーストリアはコロナウイルスの対応がヨーロッパの中でもとても迅速で、医療崩壊も防ぐことが出来ました。規制措置の対応も一早かったのですが、規制緩和も徐々に様子をみて行う所に感心させられました。そんなオーストリアの飲食業界は今の所どうなっているのかを紹介していきたいと思います。

新型コロナウイルスの影響をまともに受けた飲食業界

どの業種もコロナウイルスの影響を多かれ少なかれ受けたと思いますが、飲食業界は観光業界などと共にまともに影響を受けた業界の一つだと思います。

筆者もオーストリアで、家族と共にワインレストランを営んでいるのですが、3月16日からシャットダウンとなったので営業不可となり大きな影響を受けました。幸いにも厳しい規制措置のおかげで感染者数が随分と減り、本日5月15日からは一定の条件元で飲食業界も営業可能になりました。

政府がはっきりとした基準を発表してたオーストリア。結果的に休業をやむを得なくなった日本

3月にシャットダウンが始まると、一体この状況がいつまで続くのかと人々の間でも不安が高まりました。数週間経ち少しづつ新たな患者数が減ってくると政府は少しずつ規制緩和の措置を取り始めました。

まずは4月14日から400平方メートル以下の店舗、ホームセンターは面積に関係なく営業可能へ、そして5月1日からは400平方メートル以上のすべての店舗、最後に5月15日から飲食業界の営業可能という段階に至っています。

5月15日から飲食店ではどの様なことを気をつけなければならないのか?

オーストリア政府は5月15日から飲食業界の営業可能という事を発表した後、事細かな基準を設けました。スタンダード紙というオーストリアの新聞に分かりやすい記事が出ていたので、それを今から紹介していきます。

▽スタンダード紙|飲食業界への新しいガイドライン:距離を保つ決まりから、テーブルセッテイングについてまで。

1, 営業時間、人数制限

  • 店が営業出来るのは6時から23時まで。
  • 店に入店出来るのは大人4人までと、その連れの子供。但し同じ家に同居している家族などは例外的に4人以上でも入店出来るとの事。
  • 自分と同じテーブル以外の人とは少なくても1メートル以上間隔を取る事。

2, 他者との接触を減らす事

  • 客は店を訪れる前になるべくテーブルを予約する事。
  • 握手やハグは避ける。
  • 他のテーブルの客とはなるべく接触を避ける。
  • 他の客との接触が無かったとしても、1日に何回か石鹸で手を30秒ほど洗うのを勧める。
  • 洗っていない手で顔を触るのを避ける。
  • 具合が悪い時、病気の場合は家に留まる事。

3, 店のオーナーに対してのガイドライン

  • 店のオーナーは客と客との距離を少なくても1メートル以上取る事が出来る様にしなければならない。
  • 客が座るテーブルとテーブルの間隔は少なくても1メートル以上取らなくてはならない。
  • ウエイターなどが料理を客に運ぶ際は、最低限の距離(1メートル以上)開けなくても酔いが、なるべく距離を取る様に勤める事。
  • バーカウンターなどでの飲食は禁止とする。

4, テーブルセッティングなどについて

  • テーブルに予め、塩、胡椒またはケチャップなどを置いておかない事。客のリクエストに応じて調味料を渡す事。
  • メニュー(献立表)はビニールで覆うなどして拭き取り可能にする事。またはスマートフォンやタブレットなどのデジタル方式にしても良い。
  • テーブルなどは客が去った後に清掃する事。
  • ブュッフェは特定の条件下でのみ許可される。 すなわち、料理を取る前には手を消毒し、使い捨ての手袋を使用しなければならない。
  • 特別な清掃との他に、換気は定期的に行う事。

5, 従業員同士

  • 従業員同士もなるべく1メートル以上の距離を保つ事。
  • 料理を運ぶ際など、客の側に行かなくてはならない時にはマスクかフェイスガードを使用する事が必須である。
  • フェイスガードの衛生的な取り外し、そして保管を管理する。

まとめ

以上の様に、営業時間から客同士の距離、そして何人まで入店出来るかなど事細かに規定が記されています。店側の最大の関心点は、どれくらいのお客さんが来るかということにつきます。2ヶ月ぶりにレストランに行ける様になった事を喜んでいる人もいれば、まだ感染が不安だから家に居ようと思う人、それからこの様に事細かな規定があるので行く気にならない人など様々だと思います。

私たちも来週から久しぶりにお店をオープンしようかと思っているのですが、どの程度の人が来るのか全く読めません。お店を開けた後は、どの様な状態だったかブログにまとめようと思います。

日本の飲食業界も閉店や倒産がコロナウイルスの影響で増加したとの記事をあちこちで目にしましたが、日本の場合はオーストリアとは色々違う状況の様です。日本から遠く離れたオーストリアでは様々な条件が違うと思いますが、明確な規制の元、シャットダウンから2ヶ月後に飲食店も営業可能となったこちらの状況が少しでも日本の飲食店の方々にも少しでも参考になればと思っています。

事細かに規定が決められて、堅苦しい上にこの規定を守るのは客側も店側も中々大変です。しかしなるべく店を閉めてね。という何となくの政府からの通知より、この様にしっかりと規定を示された方が分かりやすいですよね。日本の飲食業界も大変だと思いますが、少しでもオーストリアの規定が役に立ったり、参考にしてもらえたら嬉しいです。

↓我が家のワインレストラン。外の席の様子。これは去年撮ったものなので、今年はもっとテーブルとテーブルの間隔を空けなければならないですね。

 

 - オーストリア, オーストリア新聞記事, オーストリア飲食業界, コロナウイルス影響, ヨーロッパ, 海外ニュース, 海外生活

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