Manablick

オーストリアのビオワイン農家に嫁いだ元ピアノ講師、高田マナのブログ

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ドイツ、オーストリアの窓からの景色

   

↑初めて住んだベルリンの家。というか兄夫婦の所に居候させてもらった。

ベルリン、ポツダム、そしてオーストリアへと、ドイツに移り住んでから随分と引っ越した。部屋の窓という小さな切り抜きから見る外の風景は、その時々の自分の気持ちや状況によって色々な表所を見せてくれました。そこに住まなかったら見えなかった風景であり、その時は毎日飽きる程見ていたのに、その場を去ればもう見る事が出来ない風景。何気ない景色でしたが、日本には無い「中庭」がある事の多いドイツのアパートから見る風景を集めてみました。

これも同じ家からの写真。中庭に大きな楓の木がありました。夏は緑が美しく、秋は紅葉が見事だったな。静かな西ベルリンの住宅地の一角でした。因に後ろ姿は5年前程のワタシ。このアパートには私は2ヶ月ちょっとだけ住んだ。

ベルリンの二つめの家

これは確か初夏の頃だったかな。青空が凄く綺麗でした。道路に面している部屋に住んでいたので、石畳の上を車が通る音を良く聞くでもなく聞いてました。最初の家よりは広かったけど、窓から見える景色は緑が少なくなった。平日はほぼ毎日、語学学校に通っていた時期でもあった。ここには8ヶ月程住んだ。

ドイツで3つ目の家 in ポツダム

合計10ヶ月ほどベルリンに住んだ後、ブランデンブルグ州の首都のポツダム(ベルリンから電車で一時間かかるか、かからないくらい)に引っ越した。初めてのルームシェア。部屋は15平方メートルとちょっと小さめだったけど、立地が最高な割には家賃はそんなに高くなかった。凄く新鮮な気持ちで過ごした事を今でも覚えてる。この窓は私の当時の部屋からの景色。中庭に面していて静かだった。

↑キッチンから見た表通りの景色。歩いて直ぐの所に商店街があって、買い物は便利だった。ポツダムのサンスーシー宮殿も歩いて5分程で…何故引っ越してしまったのか、後で後悔した。このアパートには8ヶ月程住んだ。ルームメイト同士が仲が悪く、あとは職場から遠かったので引っ越す事にした。

ポツダムで二つ目の家

見ての通り、団地。ここもルームシェアだったけど、部屋が11平方と更に狭くなった。でも職場に近くなったのが最大の利点だったのだが、部屋が小さすぎるという理由でビザの申請に外国人局に行った際に、最低でも12平方の部屋に引っ越せと言われ(!)この部屋には3ヶ月程しか住まなかった。居心地も良くなかったし、引っ越して後々良かったと思ったけれど。

ポツダムで3つ目の家

ポツダムで住んだ最後の家も団地。ここは東ドイツ時代に建てられた団地(Plattenbau) が何十棟も連なってる地区。ドイツ人はあまり住みたがらず、外国人か低所得者らしきドイツ人が多かった。ここの地区に住んでいるというと、当時の同僚に哀れまれた程(笑)。しかし住み心地は良く、部屋の広さも20平方メートルの上にベランダも付いており、さらにルームメイトの二人の学生とも仲良くなり、ここが一番好きだったな。ただ外に自転車を止めておくと、必ずと言っていいい程パンクさせられた…やはり治安が良いとは言えない地区なんだろう。

雪が降るとこんなかんじ。中庭は無かったが、かなり広い団地地区だったので緑は多かった。

オーストリアの家

3年以上に渡ってドイツでサバイバル(?)をしてたのだが、夫と出会って結婚を機にオーストリアに越して来た。それが昨年の1月。丘の上に建っているアパートに住んでいたので景色は抜群だった。どこまでも長閑な景色。

朝日も綺麗に見えた。ここには1年とちょっと住んだけれど、このたび夫の実家に越した。引っ越し先が近かったから、引っ越し業者は頼まずに全部自分たちで運び(運んだのは主に夫だけど..)ようやく殆どの荷物を運び終えたのがつい数日前。まだ夫の者は前の家に少しあるけれど、少しずつ運ぶ様だ。今月末には全部引き払わなくてはいけないけど、あとちょっと時間がある。

新しい住まいも丘の上だけれど、更に長閑になった。窓の外にはひたすら葡萄畑が広がっていて、更に遠くには電車が走っているのも見える。車が無いと買い物に行くのが不便なのが難点だけれど、新しい部屋からの景色も気に入っている。日本に居る時はずっと実家暮らしで引っ越しを一度もした事がなかったのに、ドイツに越してからは5回以上も引っ越しを繰り返した。もう流石に樹分という感じ…。でもそれぞれの部屋には思い出があって、懐かしい。もう行く事は無いであろう部屋達だけれど、写真を見るとすぐにその時の気持ちや匂いまで蘇ったりするから不思議だ。ルームシェアという貴重な経験が出来たのも良い思い出。面倒な事も沢山あったけれど、1人で住んでいたらもっと色々大変だっただろう。

今住んでる部屋から見える葡萄畑の葡萄の樹々が芽吹くのはあと一ヶ月程かかるだろうけれど、丘の所々にアーモンドの木が植わっている。その木がちょうど花が咲いて、まるで日本の桜みたいに見える。淡いピンク色の花が春を告げてくれる。こうやって四季を感じられる景色がとても好きだ。

 - オーストリア, ベルリン, ポツダム, ヨーロッパ, ヨーロッパ住宅, 人生観, 海外生活, 環境

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