Manablick

オーストリアのビオワイン農家に嫁いだ元ピアノ講師、高田マナのブログ

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家で出来る観葉植物の簡単な増やし方〜アボカド、アイビー

   

前回書いたブログで、植物の増殖方法のメソッドを幾つか紹介しました。植物を増やす方法について、今回は私が自宅で、趣味として行っている簡単な方法を紹介したいと思います。

①アボカド

アボカドを種から育ててみた

まずはアボカド。アボカドって食べ物ですが、種を水に浸けておくと芽が出て、観葉植物として育てられるんです。私もいつか挑戦してみたいと思っていたのですが、アボカドはドイツではちょっと値段が高い上に、種から育てるの難しいかな…と思い今までした事はありませんでした。しかし、ある日ルームメイトがスーパーでアボカドを買って来て、すぐに食べ始めました。これはチャンス!と思い、その種をもらい育ててみる事にしました。というのも、アボカドを種から育てる場合は冷蔵庫で保存したものはよくないのです。冷蔵庫で冷やされてしまうと発芽率が下がってしまうんでしょうね。

種は半分水に浸かるように。そして発根を気長に待つ

ネットで育て方を調べてみると、種の半分は水から顔を出す様にと書いてありました。色々な方法がある様ですが、私はなるべく簡単な方法で試したかったので、ペットボトルの上の部分をカッターで切り取り、こんな感じにしてみました。↓

アボカド1

この写真は育て始めてから約3ヶ月経って、やっと芽が出て来た時の写真です。ちなみに、まず発根します。発芽はその後です。非常に見づらいですが、半分に割れた種から微かに芽が出ています。(発根するまで、幾度もルームメイトに「芽なんか出る分けない!」と馬鹿にされつつ、気長に待ちました。)

発芽して、根が十分に出て来たら植木鉢に植え替えられる

アボカド2

↑やっと芽が出て、綺麗な緑色の葉を見せてくれた時の写真

さっきの写真だと何の写真だかさっぱり分からないと思いますが、これだと綺麗な植物である事がお分かり頂けるかと思います。それからどうやって水栽培をしたか分かりやすいと思うので、ちょっと説明をします。

先程も書きましたが、半分くらいに切り取ったペットボトルの上の部分を逆さにして、水を入れた空き瓶に置きます。そしてキャップを取った飲み口から、種の半分が水に浸かる様にしました。芽が出ていなくても、水は週に一回位は変えてあげましょう。

水に浸け始めてから3ヶ月程で発芽しました。(ちなみに空き瓶はインスタントコーヒー。勿論良く洗いましたよ)まだ水栽培でも良いかとも思っていたのですが、この写真を撮った2ヶ月程後に引っ越しをする事になり、運搬の事を考えて植木鉢に植え替えました。

一年経つと随分大きく成長。日向に置いてあげる事が大事

さて発芽してから1年経ち、随分と大きくなりました。春になって日照時間が伸び、気温も上がったので、成長のスピードが上がったようです。実を付けるかどうかは分かりませんが、今の所は観葉植物として育ててます。ちなみにアボカドは暖かい国が原産なので、なるべく日当りの良い場所に置いてあげてください。日光を十分に当ててあげると、どんどん大きくなりますよ。寒さは苦手なので、冬は外に出しっぱなしにしないようにして下さいね。

アボカド3

②アイビー

アイビーは水差しで簡単に増える

さてお次はアイビー。アイビーはつる性の植物で、非常に強くて手入れも簡単な観葉植物です。観葉植物に分類されてますが、ここドイツでは雑草の様にあっちこっちに自生しています。大きな木に絡み付いてたり、家の壁を覆い尽くしてたり、林の脇に生えていたり…その姿を見て、なんて丈夫な植物なんだと関心し、同時にほっぽっておいても平気だなと思い、私のアイビーは冬場もずっとベランダで育ててました。

枝を水に差して、根が出るのを待つ

さて増やし方ですが、至って簡単です。水差しといって、親株から切った枝を水に差しておきます。条件さえ合えば、発根します。水は毎日変える必要はありませんが、細目に変えてあげましょう。根が十分に出てきたら植木鉢に植え替える事ができます。私は発根してから結構長めに水に差しっぱなしにしてしまいましたが、それでも全く平気でした。なにしろ強い種類なので..。アメリカのオレゴン州では侵入種として、販売が禁止されている様です!日本同様、ドイツでも園芸店で普通に売られてますけどね。

アイビー1

左端がアイビー。ちなみに真ん中はバジル。

私は家にあったビールの空き瓶で育てました。この写真にもアボカドが写ってますが、アイビーは左端です。この小さい瓶で半年近くも育ててしまいました。きっと狭くて苦しかったと思いますが、一年たったいまはこんな感じです。

アイビー2

春になって随分と沢山の新芽を付けてくれたんです。どうですか?もう立派な観葉植物でしょう?

このアイビーの親株は、以前一緒に住んでいた兄夫婦の家にあるのですが、今では親株より大きくなりました。やっぱりアイビー強いです。強いし、ドイツでは雑草でもあるけれど、こうして植木鉢に植えてみるとなかなか綺麗です。私は今ベランダで育てているので、日当りが良い場所に置いてますが、半日陰でも全然大丈夫です。観葉植物として部屋に飾るのも良いですが、華やかな花と寄せ植えにしてもなかなか良いですよ。(例えばゼラニウムと寄せ植えとか)

自分で育ててみるって面白い!

今回はアボカドとアイビーの育て方を紹介してみました。どちらも簡単に手に入るので、是非試してみて下さい。(アボカドはスーパーで、アイビーは園芸店で)

こうしてブログを書いてて思ったのですが、私は花々を派手に飾るのよりも、こうしていろんな植物を育てる過程がとても面白くて、大好きなのです。だからこのアボカドなんても、種からしっているので愛おしいですね。園芸店で綺麗に咲いてる花を買って来るのも良いですが、こうやって身近にある植物を自分で増やしてみるのも、以外に簡単で面白いですよ。

 - 園芸, 植物学, 自然, 観葉植物

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