音楽の溢れるマウアーパーク

先週末にベルリンのMitte地区にあるマウアーパーク（Maurepark)に行ってきました。この公園では様々なミュージシャンがライブを行っていました。

週末のマウアーパーク

ここには何回か来た事があったのですが、今回は今までで一番天気が良く気持ちの良い日でした。あまり寒くもなかった事もあり、多くの人々で賑わっていました。

「マウアー（Maure)」とはドイツ語で「壁」という意味です。ここはかつてベルリンを東西で分ける壁があった場所です。複雑な歴史があった場所ですが、今では多くの人で賑わう平和的な場所になっています。

このマウアーパークはとても広々とした公園で、日曜には蚤の市も開かれます。蚤の市を目当てに来る人は多い様ですが、私にとっての一番の魅力は様々なミュージシャンのライブを聴ける事です。

様々なミュージシャン達

公園に入るとすぐに何処からかリズムの音が聞こえてきました。音の出所を探してみると、公園の入り口付近でヴァイオリンとギターのデュオが、4つ打ちのループのリズムに合わせながら演奏していました。薄暗いクラブで演奏してそうな音楽を、子供達がや犬が走り回る明るい公園でプレイ出来てしまう自由な空気に驚いてしまいました。芝生の上で、エレクトロミュージックって良いな、と暫く足を止めて（音楽そのものより、彼らの使ってる機材が気になったというものあり）聞き入ってしまいました。

お目当てのバンド（Rupart’s Kitchen Orchestra)

そして更に公園の奥に進むと、ベルリンを代表するファンクバンド、Rupart’s Kitchen Orchestra（ルパーツ キッチン オーケストラ）が演奏をしていました。既に多くの観客の輪が出来ていました。前回マウアーパークを訪れた際も彼らの演奏を聞き、とてもカッコいい音楽、そして面白いパフォーマンスだったので是非また見たいと思っていたのです。今回は天気も良かったせいか観客も多く、皆本当に楽しそうに聞いていました。

(ドラム、ベース、ギター、ボーカル兼サックスの四人のバンドです。前の黒いシャツを着た男性は、メンバーではなくいつも彼らの演奏に合わせて踊っている観客の一人）

音楽的にも素晴らしいのですが、見ているのが大人だけではなく小さな子供も虜にしてしまうのが彼らの魅力の一つです。

↓大人達に混ざって、夢中で聞き入っている少女

彼らのwebsiteでは音楽が聞く事が出来、Facebookページでは動画も載っているので、興味のある方は是非見てみて下さい。

ランチは蚤の市の屋台でベルリン名物

彼らの演奏が終わると丁度お昼時だったので、蚤の市の中にある屋台でカリーブルースト(カレー味のソーセージ）を食べる事にしました。これは気軽に食べられるベルリン名物でもあります。しかも今回食べた屋台はBio（有機）の食材を使っているので、安心でもあり、とても美味しくて満足でした。

夕日の中のマウアーパーク

その後用事があったので一度マウアーパーク出たのですが、夕日を見る為に再び戻って来ました。傾いて行く日差しの下で、昼間よりも多くの人々が丘に腰を下し寛いでいました。

その後ろでは、アジア人の歌手らしき男性がプロモーションビデオの撮影らしき事を行っていました。名前は分かりませんでしたが、非常にダンスが上手かったのが印象的です。丘に座り、いつまでもこの景色を見ていたいと思いましたが、日が傾き始めると、どんどん寒くなって来たので帰宅の途につく事にしました。

帰り際、マウアーパーク最寄のEberswalderstr.駅前ではハープの弾き語りの女性もいました。この日だけでもエレクトロ、ファンク、ポップスなど様々な音楽を聞く事が出来ました。

街全体に様々なミュージシャンがいるこの界隈はとても刺激的であり、病み付きになりそうな場所です。

•マウアーパーク（Flohmarkt am Mauerpark）

アクセス:Bernauerstr.駅またはEberswalderstr.駅から徒歩約5分（蚤の市は日曜のみ）